二十四節気コラム
4/20穀雨「神の草・王の草・愛の草」
季節のカレンダー
4/17〜5/4 春の土用
5/1 新月5:28
4/20 穀雨…穀物の生長を助ける雨が降り注ぐ時期
5/2 八十八夜
5/5 立夏
黄緑色の若葉が美しい新緑の季節。
春の雨で大地を潤し、木々はより生長し、茶摘みが始まるお茶農家、農家は田んぼの準備をし始める頃。
今日のコラムのタイトル
「神の草・王の草・愛の草」
日本では霊草とも呼ばれる神聖な草
なんだと思いますか?
世界中で約300種類ほどあると言われており
北海道のアイヌの人は「神の草」と呼び
フランスでは「王の草」
中国では「医草・愛の草・青い血液」
ネイティブアメリカンインディアンたちもお清めに使うのだそうです。
日本では5/5の端午の節句に厄除けとして菖蒲と共に軒先に吊るす慣わしがあったそうです。
他にも日本では血止め草として天然の止血剤として古くから使われています。
お風呂や足湯に入れることで疲労回復やその香りで呼吸を深くすることでも有名です。
もぐさとしてお灸の原料として使用されます。
草餅や草団子の材料としても使われます。
もうお分かりでしょうか?
この草とはハーブの王様「ヨモギ」です。
都会のアスファルトの割れ目でも繁殖するほどの強い生命力を持ち、どの国でも大切にされていました。
私は毎年のように自生のヨモギを摘み、よく洗って天日干しにし寒くなった時期の入浴剤としてキープしています。
※キク科のアレルギーがある方はお気をつけくださいね。
ヨモギは血液と深い関係があり、止血剤をはじめ血液の浄化に役立ちます。
食物繊維、ビタミン、ミネラル、クロロフィルなどがバランス良く含まれておりデトックス効果もとても高いのです。
乾燥ヨモギを使った漢方は生理痛・生理不順・更年期障害・冷え症など女性の血の道の病気に用いられるそうです。
またヨモギの香りは脳神経を鎮静化させ気持ちを落ち着けホルモンバランスを整える作用があり心身の過緊張を緩めることでも知られています。
ヨモギは血液に溜まった老廃物質や古い油、重金属や公害物質の浄化をし食物繊維と共にお通じと共に外へ排出してくれるそうです。
現代人にとっては心強い浄血作用ですね。
陰陽五行では「木・肝胆系」の経絡と共鳴しています。
この経絡のバランスが崩れると「心身ともにパツンパツンになりイライラする」または正反対の「やる気がなくダルい」という症状が出やすくなります。
偏頭痛や首肩こり、ドライアイや眼精疲労など体の上部に不調が出やすくなります。
そんな方にもヨモギの野草の苦味や広がる香りは緊張緩和へと導きます。
【食用の乾燥ヨモギの作り方】
自生したヨモギを食用にするには春先の新芽から15センチほどの柔らかいところを摘みましょう。
まだ若い背が低いものの方がおすすめです。
できるだけ排気ガスなどの公害や農薬被害のないものを探し、よく洗いましょう。
5分ほど蒸して冷水で色止めし水気を切って天日干しします。
5月に入ると生長しすぎてしまうため、4月中に摘むのがおすすめです。
ヨモギの香りは陽気が上がりやすいこの時期のリフレッシュと気分転換に活躍してくれるでしょう。
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4/25(月)9:30-10:30
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